文章を綴ることと、じぶん。
エッセイや暮らしの事を綴った文章が好きです。
ひとの暮らしぶりを見るのは楽しい。
自分の暮らしへちょっとした変化のきっかけをくれます。
美味しそうな食べ物、面白そうな本、暮らしをちょっと便利にするアイディア。
そういった暮らしがちょっと楽しくなる刺激がたまらなく嬉しいのです。
その人が綴ってくれなかったら、自分の生活に一生入ってくることの出来なかった世界。こと。
他の家の些細なルールはそのひとにとっては日常でも、他人の私から見たら新鮮なのです。
友人の家に泊まりに行ったときも、この子は料理にトングを使うのね、便利そう!とか。
この子はくるくるドライヤーで髪を乾かすのね、今までなんの疑問もなく家に昔からあるドライヤー乾かしていたけれど、わたしもやってみようかしら、とか。ドライヤーも古いし最新のものを調べたら面白そうとか。
そんな違いが新鮮で、人生にちょっとした刺激と面白さを与えてくれます。
それがたまらなく好きです。
昔から文章を綴ることに憧れがありました。
単純に読むのが好きだから、自分も書いてみたい。
けれど何回もトライしてみるも、全然続きませんでした。
どうやらわたしは自分の文章にコンプレックスがあるのと、人に自分の暮らしを伝えたいという気持ちが余りない、という事でした。
単純に伝えたいことないから書かないし書けないのです。
些細なことは身近な人に話すくらいで満足してしまうのです。
ネットでみんなにお話することに、なにか価値があるものを提供しなければ、と自分でハードルを上げているのです。なんでだろう。
自分自身がSNSを見せて頂いてるときは全然そんなものは要求していなくて、
ひとのお家にお泊まり行った時の自然な暮らしが見えた、みたいな事が好きなのに。
ひとつのテーマで定期的に文章を書ける方の継続力や企画力、ほんとうに凄いです。
今まではテーマの統一とか、面白くしなきゃとか、格好良さとか、
自分で自分に制約をかけ過ぎて失敗していたので、書きたい時に、書きたいことを、行き当たりばったりで、ゆるゆると書いて行けたら良いなと思います。
なんで人は文章を綴るのでしょうね。
わたしの動機は人とお話したいからなのかな。
自分でも良く分かっていません。人間て面白いです。
文章を綴ってみたいという衝動はあるのに、肝心の綴りたいことがない。
矛盾ですね。手段と目的が入れ替わっているみたいな。
でもこの状態がいまの自分なので、とりあえずこのまま綴って行った先にちょっとでも何かあると良いなと思います。